読書メモ ドイツ帝国が世界を破滅させる
メモであり書評ではありません
「ドイツ帝国が世界を破滅させる」 著 エマニュエル・トッド
気になった言葉など
・自分たちの道徳観を地球全体に押し付けようとするアグレッシブな西洋人は、自分たちの方がどうしようもなく少数派であり、量的に見れば父系制文化の方が支配的だということを知った方がよろしい。
これがフランス人(西洋人)左翼を自認する著者が発した言葉というのが印象的
・EU内部での貿易不均衡
貿易自由化/関税の撤廃を行った結果、どういうことが起こったか。 貿易赤字国と黒字国の格差を増大させる結果となった、という話。そしてドイツが一人勝ちしているという話。
・ロシア
乳児死亡率の改善 女性の大学進学率(女子の方が大学進学している。というか主要先進国で男子>女子なのは日本とドイツくらい?)
・ギリシャ危機
・独自通貨を持たない国家の悲惨
・ヨーロッパ条約と債務のデフォルト
・ドイツと日本の類似性と差異
類似
差異
- 文化ーーー「他者への配慮、の日本」「あるがまま、のほうが評価されるドイツ」
- (移民政策)
・国家は一般意志の体現者にもなれば、支配階級の表現にもなる
・自由化がもたらす不平等
・ケインズ主義的な解決ーーー景気刺激策の財源を、貨幣創出ではなく借り入れで賄うという方法は、富裕層のお金の安全を確保するという側面がある。
・国家は無力ではない。しかし寡頭支配層に仕えている。
・戦争が起こるぞという脅かしは、システムが振り回すさまざまな道具のうちの一つ
「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 (文春新書)
- 作者: エマニュエル・トッド,堀茂樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: 新書
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